放送大学で心理を学び直して、ユーザーインタビューが変わった
|田村俊樹
ユーザー研究心理学PdM
放送大学で心理と教育のコースを学び直しています。PdMのユーザーインタビューと直結する話だけを拾うなら、人は自分でも理由を誤認しやすいという点がいちばん効きました。認知や記憶の研究は、聞き手のバイアスにも光を当てます。本稿は、技巧ではなく謙虚さの設計としてのインタビューの話です。 インタビューでいちばん危ないのは、相手の心が読めた気になることだ。読めた気は、誤認の温床だ。
放送大学で心理と教育のコースを学び直しています。心理学は、聞き手に「相手の心を読める」という錯覚を与えがちです。だからこそ、わからないまま置く勇気を学び直しました。
インタビューは「実験」に近い
誘導は、仮説の露出度
質問稿から誘導を一つ削る練習をしました。削れたら、仮説がまだ表に出すぎているサインです。
沈黙は敵ではない
沈黙を埋めたくなるほど、聞き手は不安です。私は沈黙のあとに入る一言の確認だけをテンプレ化しました。
事後的な一貫性への注意
人は自分でも理由を誤認しやすい。だからこそ、観測と解釈をメモで分けました。混ざると、チーム内共有が物語になります。
リモートと対面
画面越しはノンバーバルが欠けます。対面の型をそのまま流用すると、誤解が増えます。
定量との接続を、早くしすぎない
五回のインタビューで世界は語れません。定性のあとに、計測の仮説を一つだけ作るルールにしました。
まとめ
技巧より、前提の自覚です。次の一歩として、インタビュー後に「事実と解釈」を二列で書き出してみてください。翌週の解像度が変わります。応援しています。
仕上げのための自問(現場メモ)
記事にするほどではないが、私が自分用に残している自問です。全部に答えなくてよいです。
いまの議論は、次の一週間の行動に落ちるか
落ちないなら、まだ抽象度が高い。
反対意見を一行で言語化できるか
言えない反対は、ただの不安であることが多いです。
休む予定を入れたか
持続可能性はスローガンではなく、カレンダーの実装です。
参考・出典
- 放送大学, https://www.ouj.ac.jp/ (参照: 2026-04-06)
- 認知バイアス全般については各種心理学の入門書・公開講義が参考になります(本記事は教養課程の学びに基づく所感)。